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第七回 世界最古の香水『オーデコロン』

Cologne Audacieuse / Audacious Cologne

オーデコロンとはフランスの数ある芳香品の一種で、香水やオードトワレなどと比較して香りの持続時間が短いことが特徴です(大体1〜2時間程度)。オーデコロンは万能香水とも呼ばれていて、床まき用、おしぼり用、頭髪用などその用途に対しての広さも特徴とされています。オーデコロンの香りの起源は16世紀。イタリア人女性カテリーナ・ディ・メディチがフランスのアンリ2世のもとに嫁いだ際、彼女のために特別に調合された別名「アックア・デッラ・レジーナ(=王妃の水)」と呼ばれていたものと言われています。この王妃の水は、その後ブルボン王朝の貴婦人たちの間で大流行し、後にそのレシピに基づいてドイツ・ケルンでヨハン・マリア・ファリナによって世界で最初に製造販売され、滞在していたフランス軍兵士や、かのナポレオンが愛用することとなり、フランス語でEau de Cologne(オーデコロン=「ケルンの水」)としてヨーロッパ全土、また世界中へと広まっていったのです。カテリーナ王妃やナポレオンが愛したこの香りは、100年以上前には日本皇室のご用達香水にもなっています。

ひと口に香水と言っても、大きく分けると「パルファン」「オーデパルファン」「オーデトワレ」「オーデコロン」と4種類あります。そもそも香水は、いくつかの香料を混ぜ合わせたものを蒸留水やアルコールで溶かして出来ているのですが、この香料を溶かした割合=賊香率(ふこうりつ)の違いによって、それぞれ特徴や持続時間が異なるのです。最も賊香率が高く持続時間が長いのものが「パルファン」で、一般的に香水といわれているものにあたります。一方、「オーデパルファン」はパルファンと近い深みを持ちつつも、濃度を下げて使いやすくしているのが特徴です。ソフトな香り立ちが魅力の「オーデトワレ」は、賊香率も低めなので普段使いに向いています。そして最もカジュアルでリフレッシュ効果が高いとされているのが「オーデコロン」。スポーツの後などにシャワー感覚で全身にたっぷりつけるなど、爽快感を楽しみたいときに使用するのがおススメです。また、「パルファンは点で、オードトワレは線で、オーデコロンは面でつける」という言葉があるように、オーデコロンの香りはより軽く消えやすいので、全体に面でつけると良いと言われています。

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18世紀のヨーロッパでは、香りは最も簡単な清潔の入手法でした。汚れそのものの有無は問題ではなく、強烈な香りで悪臭をわからなくしてしまえば、不潔を遠ざけ清潔は担保されると考えられていたそうです。こういった時代にあって、フランス皇帝ナポレオン・ボナパルトは、ヨーロッパで一番清潔な人間だったかもしれません。この皇帝は『悪臭のもとである汚れをそのまま放置する』という考えには同意できず、毎日欠かさず2時間ほど入浴していたそうです(身体を洗うことが危険なことだと信じられていた当時のフランスでは極めて例外的!)。ナポレオンの『オーデコロン好き』は有名ですが、これはこういった皇帝の清潔好きな衛生観念から説明できます。オーデコロンの成分の90%近くはアルコールで、使われる香料も洗浄効果があるとされているシトラスやラベンダー、バラなどのエッセンス、いわば消毒薬のようなもの。皇帝は身体を洗った後、最後のしめとばかりにオーデコロンを文字通り浴びて、その後全身を念入りにマッサージしたそうですが、ナポレオンの無類の香り好きは、自身の衛生観念と密接に関係していると言えそうです。

 

 

 

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