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第九回 シャネルN°5の誕生地『コート・ダジュール』

Jardins sur la Riviera / Gardens on the Riviera

碧い空と碧い海、独特の陽光に輝く冬でも温暖な気候の地中海沿岸地域コート・ダジュールが紺碧海岸と呼ばれるようになったのは、1887年に刊行されたステファン・リエジャール(Stéphen Liégeard, 作家)の著書『ラ・コート・ダジュール』が契機とされるとのこと。その素晴らしい気候と独特の雰囲気を求めてフランス内外から年間8,300万人もの人々が訪れ、アンリ・マチスやパブロ・ピカソ、マルク・シャガール、オーギュスト・ルノワールなど多くの芸術家たちをも魅了してきました。そして、国際映画祭で有名なカンヌから北へおよそ17キロ程の場所にあるのが、香りの都とも呼ばれる世界的な香水の産地『グラース』。この内陸の山間の町では一年を通して原料の花々が咲き誇り、町全体が香水瓶のようにいい香りを放っています。現在ではフランスの香水および香料の3分の2がグラースで作られており、今もなお世界一の売り上げを誇る香水『シャネルN°5』は世界でもここだけでしか製造されていません。また、フランス語で調香師のことを「ネ(nez)」と呼びますが、パリで活躍する調香師の大半はグラース出身です。

夏のコート・ダジュールを歩いていると、地中海の海風とともに甘い香りがどこからか漂ってきます。その甘い香りに誘われて近づいてみると、壁一面には真っ白いジャスミンの花。初夏から夏にかけて南仏のいたるところで真っ白く咲き誇るジャスミンは、南仏の人にとって日本人のキンモクセイみたいな存在。ジャスミンの花が咲くあたりいっぱいに漂うその香りが、南仏を訪れた人達をとても幸せな気分にさせてくれます。そして、毎年8月上旬にグラースで開催されるのが「ジャスミン祭」。パレードでは、ジャスミンで飾られたフロート車からジャスミンの花がばら撒かれ、ジャスミンの香水がふりまかれたりと町中がジャスミンの香りに包まれてとっても良い香りになります。また、あまり観光客には知られていないものの、コート・ダジュールではスミレの栽培も盛んです。11月から3月にかけて花が咲き、町の花屋ではスミレの小さなブーケが手に入ります。ブーケや香水の他にもスミレの花びらはお菓子の原料としてよく使われていて、工場では砂糖漬けやキャンディーなどがつくられています。花びらはこのように主に食用として使われ、精油として使われるのは茎のみです。

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カンヌと肩を並べるくらい国際的に有名なコート・ダジュールのリゾート地ニース。そこに住む人たちの間で「食卓の主役」と言われ愛されているのが『オリーブオイル』です。その歴史は古く、地中海の沿岸各地では5000年以上前から作られていると言われています。沿岸沿いをなぞるように伸びる山肌で栽培されているニース産オリーブの実にはAOCが認められています。AOCとは、原産地管理呼称(Appellation d'Origine Contrôlée)の略で、フランスにおける品質保証制度のひとつ。ワイン、ブランデー、酪農製品、農産食品を対象に、ある特定の製品が特定の地域の伝統や文化に根ざした高品質なものであることを保証する制度です。この高品質なオリーブオイルをお土産に買って帰ることがリゾート客の楽しみのひとつとなっており、中でもアルジアリ社のオリーブオイルは旅行客が必ず買って帰るほど人気。エレガントなシトラス系の香りが漂い、マイルドな口あたりが特徴です。他にも、フランスの農産物品評会にて何度も賞を貰っているアロリヴィエ社など、ニースには優れたオリーヴ生産者のお店がいくつも軒を並べています。

 

 

 

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